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英語絵本・児童書・教材専門店キッズブックスのblog

絵本・児童書・教材・リードアラウドのよもやま話。 イベント、ブックフェア、バーゲンなどの情報。 KIDS' BOOKS by Paperweight Books is a real/website bookstore for English Language children's books.

antはaunt?「正しい発音」ってどういうことだろう

 イギリスの児童文学のRoald Dahlは、もともと英語圏の子どもたちには絶大な人気を誇る作家だ。ここのところ、映画『Charlie and Chocolate Factory』の原作者として、普段児童書になじみのない人たちにも知名度が上がった。
Charlie and the Chocolate Factory
『Charlie and the Chocolate Factory』


 Roald Dahlは、正確には親がノルウェー人なのでノルウェー系だが、一応イギリス生まれのイギリス人で、当たり前だが……イギリス人らしい。文章の感じや、ユーモアの質、ちょっと意地悪だったりアクが強かったりで、そこにイギリスを感じる。

 最近、立て続けに
Dirty Beasts
『Dirty Beasts』

Revolting Rhymes & Dirty Beasts CD
『Revolting Rhymes & Dirty Beasts CD』

Roald Dahl's Revolting Rhymes
『Roald Dahl's Revolting Rhymes』

The Giraffe and the Pelly and Me
『The Giraffe and the Pelly and Me』

を読んだ。どれも挿絵が多い(ベスト・コンビのQwentin Blakeとの)。
Michael Rosen's Sad Book
『Michael Rosen's Sad Book』

はミドル・リーダー向けだが、大人でもそのユーモアを本気(!)で楽しめた。

『Dirty Beasts』からの1話。anteater(アリクイ)と、aunt eater(おばさん食い)の取り違えがから起こるどたばた話である。このオチ、アメリカ英語とイギリス英語の違いがあるからこそのものなのだ。「おばさん」と「アリさん」の区別がなく聞こえるアメリカ人の発音をイギリス人が、哀れんでいる。

 この英語の「なまり」に関連して、"Read Aloud Woman"、Mem Foxの著書
Reading Magic: Why Reading Aloud to Our Children Will Change Their Lives Forever
『Reading Magic: Why Reading Aloud to Our Children Will Change Their Lives Forever』

に、こんなエピソードがある。
 アメリカ南部で著者は、あるファンにサインを頼まれる。サインに加えて「Terror(恐怖) さんヘ」と書いてと言われた。変だとは思いつつも「For Terror」と書いた。そしたらそのファンは「No, no. Terror.」、「テラーじゃなくてテラー」と言うのだ。Mem Foxは「?」。じれったくなったそのファンは、ペンをとり綴った。そこには……「Tara」と書いてあった。

 Mem Foxはオーストラリア人で、「Tara」は「Tah-ra」と発音するし、アメリカ南部人はおなじ綴りを「terror」と発音するのであった。

 イギリス読みも、アメリカ読みも、オーストラリア読みも、でもみんな英語。この「いろんな英語」という認識が、今後とても大切になると思っている。

 もうひとつ、ついでに「なまり」について。
イギリスのスーパーロックバンドLed Zeppelinの結成前夜の話を
Led Zeppelin (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『Led Zeppelin (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』

で読んだ。
 デビューを目前にして、バンドの名前を「鉛の飛行船(Lead Zeppelin)」にしようということになった。そこに、マネージャーのストップが入った。いわく、「アメリカに打って出ようというバンドだから、アメリカ人に発音しやすいものにすべきだ。『Lead Zeppelin』じゃ、アメリカ人にリードゼッペリンと読まれてしまう」。そこで、「Led」という当て字にしたというエピソード。

 これは、なまりはなまりでも、「鉛」の綴りと発音のこと。英語には、こういうsound outが難しい単語が多々ある。移民などが多く、識字率が低めのアメリカでは、よく読み間違いが起こる。「lead」も、動詞の「リードする」という意味で使うときは、読みは「リード」。だが、名詞の「鉛」を意味する時は「レッド」と読む。これは、「read」の過去形も「read」とかいてレッドと読むパターンと同じだ。ああ、ややっこしい。

 マネージャーの、「イギリス人なら間違えないものも、アメリカ人ときたら……」といったニュアンスが、イギリス人らしくておもしろい。

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