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英語絵本・児童書・教材専門店キッズブックスのblog

絵本・児童書・教材・リードアラウドのよもやま話。 イベント、ブックフェア、バーゲンなどの情報。 KIDS' BOOKS by Paperweight Books is a real/website bookstore for English Language children's books.

BEA2008ブックエキスポ番外編:『Shine a Light』The Rolling Stones!

 1週間のBEA出張、締めくくりはポートランド。3泊の滞在後、住まいの掃除をして、水曜日の朝、エチオピア人のタクシー運転手に空港まで連れて行ってもらった(この旅で乗ったタクシーの運転手は、アルメニア人、エチオピア人が2回ずつ、カンボジア人が1回)。

 飛行機の中ではもちろん読書。私が主催するブッククラブの選書のRoald Dahl『Dirty Beasts』を最近読んで、やはりDahlは面白い!と、もう1冊他の本を用意していた。だが、空港のPowell'sでは、An Naの新作
The Fold
『The Fold』
という、
LAに住むアメリカ生まれの韓国人少女を主人公にした小説を買ってしまった。

 タイトル「The Fold」は、目の一重や二重を作る、目の上のひだを意味する。一重のヒロインを「哀れ」に思ったお金持ちの叔母が、二重にする整形手術代をプレゼントしてくれるという話。ちょっとした葛藤や、美醜へのこだわりなど、南カリフォルニアに住む東洋人のティーンの心理描写に、ぐいぐい引き込まれていった(LAの韓国人街は、やたら美容整形の宣伝とクリニックが目立っていた)。

 ところがである。機内上映ビデオのリストを見たら、さあ大変。The Rolling Stonesの『Shine a Light』があるではないか。オスカーをとったこともある著名な監督による話題のドキュメンタリーだ。ビル・クリントンが主催するチャリティーの一部でもあるらしく、彼がステージ挨拶。母親と一緒に会場へ訪れたヒラリーの姿も映っていた。彼女はミック・ジャガーのファンらしい。
The Rolling Stones - Shine a Light (Original Motion Picture Soundtrack)

 ニューヨークにあるBeacon Theaterという、クラッシックをやりそうな小さ目だが豪華な劇場だ。つめかけている人々は行儀がよさそうだし、服装も小ぎれいで、クラッシック公演の会場のよう。さぞかし、チケットは高かったのだろう。

 10時間のフライト中、音楽だけでも聞いていようか。それでも本は読めるだろう。そんな気楽な気持ちで見始めたのだったが……。

 結局、寝る時間を削り、2時間以上もあるこの映画を3回見た。1回目は、全神経を集中させつつ、例えば「As Tears Go By」で目頭を熱くし、頭の中が思い出で忙しくなるにまかせて。歌詞が聞き取れるようになった自分に驚いたりしながら。小学生のときに初めて聞いて、ちんぷんかんぷんだったのに、ずいぶんリスニング力がついたもんだ。ミックも言っているが、ナイーブな若者の心を歌ったものなので、60をすぎたミックにはちょっと照れる歌詞だが、いい。

 2回目は、ダイナミックかつ流れるようなカメラワークを考え、聞き漏らした発言などにも集中した。歌詞、リズム、選曲の妙など考えながら、頭がくるくる回る。ブルースとカントリーが印象的な選曲な、ストーンズの特質などにも考えを及ばせる。このバンド、やっぱりアメリカ音楽が好きなんだなあ……などと思いを巡らす。ミックは神々しくさえあり、ロンとキースは実に楽しそう。チャーリーは、正確にまじめにリズムをきざみ、激しいリズムのあとには、ひとり「はあっ」とため息をついて、その風貌同様「年」を感じさせてくれる。

 日本人インタビュアーが一瞬登場する場面がある。ミックを前にして、彼女は照れ隠しのようにヘラヘラ笑いながら「Can I ask how old you are?」と質問した。彼女の様子をまねしているのか、ミックが同じようにヘラヘラ笑いながら「I'm twenty nine」と答えた。この過去のクリップが使われた意味を考ていたら、次の場面を見逃してしまった。「日本の女は、意味なく笑う」という文化的特徴?が、欧米では笑いを誘うのだ。ここは、笑いのポイント。ちなみに、彼女はケラケラ笑いながら「Me too!」と、誰も聞いていないのに答える。誰だ、このインタビュアー?

 3回目は、見落としを拾いつつ、ミックの動きに集中する。水を飲む場面がないとか、顔の汗が目立たないとか、衣装のファッション性の高さと着心地のよさそうな感じとか、変わらぬ低体脂肪の体型とか、フェイスリフトはしていなそうな筋張った顔とか確認しながら、考えることだらけで、また頭が忙しい。キースのしわだらけでもジイさんに見えない不思議な顔にも、目を凝らす。

 こんなに、鑑賞者に考えさせるのは、すごい出来のドキュメンタリーだからなのか。The Rolling Stonesの偉大さなのか。両方か。DVDはアメリカでは7月に発売されるらしい。ぜひ購入したい……。

The Rolling Stones (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『The Rolling Stones (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』

Led Zeppelin (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『Led Zeppelin (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』

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