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英語絵本・児童書・教材専門店キッズブックスのblog

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今、人としてすべきことは? 先人に学ぶ

 ミャンマー(ビルマ)ではサイクロンで、中国の四川では地震で何万人も亡くなって、今も救助が求められている。

 四川の地震の様子が、生々しく報道されている。
「九死に一生を得た」という話。道で地震にあい、立っていた道の両側が急に崩れたというのを読んだら、その場面がぱっと浮かび震えた。巨岩が頭上から降ってきたというのもあった。これらを読んでいて、思い出したことがある。

 30数年前、ネパールにいたときのこと。首都のカトマンズから地方都市へバスで向かっていた。モンスーンの時期でもあり、雨が続いていた。山間のざらざらした道を走っていたバスが止まった。目の前には土砂の山。つい最近に土砂崩れがあったようだった。路肩も落ちている。山と道が一体化したような、道が消えてしまったような風景だった。「これを徒歩で越えて少し行けば、崖崩れ前に出発した別のバスが、走れるところ(崖崩れと崖崩れの間)をピストン輸送しているはずだから」と運転手がネパール語で言っている、と誰かが言ったと、これまた別の誰かが英語で言った。そんな頼りない情報でも信じて、わたしや他の旅行者たちは歩き出した。土砂の山を登ろうとすると、雨のせいもあってずぶずぶ。靴もズボンもずぶずぶ土砂に埋まる。粘土みたいな土砂から足が抜けない。やっと抜くとバランスを崩し、危うく身体ごと入りそうになる。ここに埋まって死にたくない、と思った。頑強な男性2人が両脇で腕をとってくれて、やっとの思いで土砂の一山を越えて歩いていると……。

「ガンガンガン、ガンガンガン」
 遠くの空の方から音が響いてきた。自然が怒っているような音だ。それが、不気味なことに、だんだん近づいてきた。何だ何だ! 不安げにみんなが空を仰ぐ。と、山側のてっぺんに、大砲の玉のような、丸い黒い陰が迫って見えた。
「い、岩が落ちてくる!」
「うおーっ」
 人が叫び、右往左往する。怪獣映画でエキストラが逃げ回る場面さながら。でもエキストラの演技はやはり大根だ。もう男も女も血の気が失せていた。ああ、もうだめ。どっちへ逃げたらいいかわからない。
「山側に体をくっつけろっ!」誰かが英語で叫んだ。

 ぐっーと引っ張る誰かの手の力にまかせ、わたしは体を山側にぴったりくっつけた。
「ガガガガ、ガガガ」
 まるで滝の裏側にいるようだった。巨岩が、目の前を滝の水のように落ちてきて、道路にぶつかり、谷底へと砕け散っていった……。

 これまでの生涯で経験した恐ろしいことのひとつである。地震とは違うが、土砂に埋まるということから、その思い出が鮮やかに蘇ってきて、この寒い朝、震えている。

 今わたしたちは安全なところにいて、地震やサイクロンの被害にあった人々を想像する。……何かしなくてはと思うが、ずるずる時間を過ごしている。

 先人たち、いわゆる偉人たちは、助けが必要な人たちのために、どういう態度で生きてきたのか。
 MLK
Martin Luther King, Jr. (DK Biography)
『Martin Luther King, Jr. (DK Biography)』

ガンジー
Gandhi (DK Biography)
『Gandhi (DK Biography)』

マンデラ
Nelson Mandela (DK Biography)
『Nelson Mandela (DK Biography)』
……。
 わたしのような小人が学べるだろうか……。

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