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英語絵本・児童書・教材専門店キッズブックスのblog

絵本・児童書・教材・リードアラウドのよもやま話。 イベント、ブックフェア、バーゲンなどの情報。 KIDS' BOOKS by Paperweight Books is a real/website bookstore for English Language children's books.

アイ ワズ ソーリ/Rockと英語 Queen・Led Zeppelin・The Rolling Stones・The Beatles

 高校を卒業して「ン10年」。同窓会が吉祥寺のホテルで開催された。高校時代の自分に会える感じが面白い。

「オーシマってさ、国際学級出身だっけ?」という質問があった。わたしを、学園の帰国子女クラス出身かなと、勘違いした級友だ。違います。
「英語は高校卒業してから猛勉強しただけ」

「オーシマって、高校のときそんなに英語できたっけ?」とも。当時、英語のクラスは習熟度別になっていて、一応、一番進んだクラスにいたけど、質問した級友のほうが成績はよかったはず。彼はいま、最先端の臓器移植の研究をしている医学博士だ。

 思えば、その英語クラスはレベルが高く、ミシガン大学で学んだ先生が英語で授業をしていた。帰国子女もいたし、いま博士になっているような秀才たちの巣窟。その正統派優等生に混じって、ロック音楽が好きで英語を頑張っているような小集団があり、わたしはそこにちょこっと足をつっこんでいたのである。現在、英語を使った仕事をしているわたしを不思議に思ったその級友に、こう答えた。
「高校卒業してから、ずっと勉強続けたから」

 もともと女子の少ない学校だが、わがE組からこの会に集まった女子はたった3人だけ。男子の集まりがいい。そこには前総理の顔も。「Yes, I was 総理(sorry)」と、A君には国民にあやまって欲しいと思いつつも、和やかな雰囲気に水を差してはならぬと黙っていた。
「次の選挙は、苦戦が予想されるので、みなさんよろしくご支援を」とのことだ。うーむ。

「オーシマ、よくAをいじめてなかった?」と他の同級生。めっそうもない。ノーノー。総理になるかもしれない同級生をいじめたりしない。
「ねえ、そんなことないよね、Aくん」(つい、くん付けで。I'm sorry.)
「いじめてない、いじめてない」と前総理も全否定。どうもありがとうございました。

 ロックファンで、いつも一緒にコンサートへ行っていた同級生とも、本当に久しぶりに会えた。
「あの、中止になってしまったRolling Stones のチケット、まだ持っている?」とわたし。
「あるぞ、実家のどっかにある」と彼。いいなあ。

 大秀才たちに混じって、ロックをてこに英語の「利口クラス」(俗称)にいた同級生たちは、たいてい英語力で身を立てている人たちが多いのを知った。外資系の保険会社で、外人上司とのコミュニケーションや社内メールで英語を使う日々というのがひとり。海外駐在のあと、外国で洋服の合弁会社を作ったのがひとり。
「首がつながっているのも、英語のおかげ」というのが、彼らの実感だ。

 あっ、それから「早期退職」して悠々自適風な人もちらほら。
「それって、俺らの甘さっていうか、恵まれているってこと? A(前総理、級友なので呼び捨て)だって、同じこととちゃう?」という分析は、おもしろかった。

「普通の人の名前は覚えられないし、昔の人のはどんどん忘れるけど、ロック関係の人の名前は、全然忘れないゾ」と自慢する。テストしてみたら、本当だ。Three Dog Nightのメンバー3人の名前も、Bad Companyのボーカルも覚えていた。ボケないのも、ロックのおかげ。

「ロックなんて、俺たちのあと、10年くらいで消えちゃうと思ったら、違ったなあ」と感慨深げ。わたしもときどき本当にそう思う。ずっと下の世代の人と、ロックに関しては同等に話せたりするのが嬉しい。あの頃、コンサートとというコンサート、行きまくり。よく英語の歌詞を勉強したものだ。最初に学校外で読んだ英語のノンフィクションは、History of Rockn' Rollだ。

 ロックの歴史をミドルリーダー向けに書いたシリーズが出ている。
 わたしたち「悪童」が、生写真を原宿で売った
Queen (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『Queen (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』

 前から7、8番目の真ん中で、あの伝説の初来日コンサートを聴いた
Led Zeppelin (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『Led Zeppelin (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』

 ドキュメンタリー『Shine the Light』が待ち遠しい
The Rolling Stones (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『The Rolling Stones (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』

 ジョンとヨーコの息子がホンダのCMに出ている
The Beatles (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『The Beatles (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』

 本にするミュージシャンを出版社がどういう基準で選んだか興味あるところだが、かなりマニアっぽいピックアップをしているシリーズだ。でも、こんな本だったら、ロック好きならずんずん読めるはず。

 ところで我がクラスの出世頭、A君は、ロックとはまったく縁のない人だったと記憶する。アグネス・チャンとか天地真理あたりを聞いていたような。ロック派は、こういうA君のような人たちに対して、意味のないエリート意識を持ってたっけ。ああ、今は昔。
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リードアラウドの大先生、Mem Fox

 ブックエキスポ・アメリカの会場で会って以来、作家のMem Foxと文通が始まった。メールなので、面白いことに彼女の夫も入ってくることもある。

 オーストラリアの絵本作家Mem Foxは、親や教育者に向けて、Read Aloudの大切さ・やり方を説いたり、ワークショップを開いたりしてきた。大学の教育学部でも、将来の先生たちに授業をしてきたそうだ。近年は、国や自治体に乞われての仕事が多いらしい。

 わたし個人でいえば、彼女に教えを乞いたい。でも、Read Aloudがもっと上手くなりたい日本人は、わたしだけじゃないだろう。彼女のRead Aloudへの情熱は、
Reading Magic: Why Reading Aloud to Our Children Will Change Their Lives Forever
『Reading Magic: Why Reading Aloud to Our Children Will Change Their Lives Forever』

というリードアラウド啓発書によく表れているが、ここに書かれていることは、日本でいう「読み聞かせ」をしている人たちも絶対興味があるはず。ということで実はいま、Memを日本へ招聘する可能性や方法を考えているのである。

 まずはMemに相談し、先週ちょっと前進。さらに成蹊学園国際教育センターも協力してくれることになって、2歩前進。Memは忙しい作家だが、とても親身になってくれる。ちょっと返事が遅れるときは、
「I haven't forgotten you.」とちょっとしたメールをくれ、「詳しいのは、週末に書くから待って」という。初めて会ったときから波長が合うような感じがしている。

 2009年に招聘が実現するよう、この夏プランを練る。
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在庫売り切りセール 洋書絵本・読み物バーゲン

お待たせしました! アウトレット本いろいろです。

Very Far Away from Anywhere ElseDemon Mask (Usagi Yojimbo, book 14)Farewell to the Island1774 Felicity: Teacher's Guide to Six Books About Colonial America for Boys and GirlsAcross the U.S.A. GameAll About Me  a first world and picture bookAmazing Animal Babies (Eyewitness Junior)American BirdsAncient Rome Activity BookAnimal Friends a first world and picture bookBaby Birthday Parties (Children's Party Planning Books)Baby Science: How Babies Really Work!Babysitter's Companion: All Fill-In-The-Blank Book for All the Names, Numbers, Times...Case Tractors 1912-1959 Photo Archive (Photo Archive Series)Children's History of the 20th Century (DK Millennium)Circles: Fun Ideas for Getting A-Round in MathA Cool MoonlightDaddy-Long-Legs (C.B. Charmers)Decorative Flower and Leaf Designs (Dover Design Library)Do People Grow on Family Trees?: Genealogy for Kids and Other BeginnersEleanor Roosevelt: A Life of Discovery (Clarion Nonfiction)Emily Post's The Guide to Good Manners for KidsThe First Time (Sweet Valley University(R))Gee Wiz! How to Mix Art and Science or the Art of Thinking Scientifically (Brown Paper School Book)Granny Torrelli Makes SoupThe Great Kapok Tree: A Tale of the Amazon Rain ForestThe Great Kapok Tree: A Tale of the Amazon Rain ForestGreen Mile book 2: The Mouse on the Mile: The Green Mile, part 2 (Green Mile)Green Mile book 3: Coffey's Hands: The Green Mile, part 3 (Green Mile)Green Mile book 6: Coffey on the Mile: The Green Mile, part 6 (Green Mile)Guinea Pigs (First Pets)Henri De Toulouse-Lautrec (The Art for Children Series)The Hidden ForestHowdy Do Me and You: Getting Along Activities for You and Your Young ChildI Am a Cat III am a Cat IIIIn Front of the Ant: Walking With Beetles and Other InsectsJapanese Floral Patterns and Motifs (Dover Pictorial Archive Series)John Lennon (Great Lives)Kangaroos on LocationKate Greenaway PostcardsKnights in Armor: The Living History SeriesKoko's Kitten (Reading Rainbow Book)Leaders in Medicine (Women in Profile)Learning Through Art: The Guggenheim Museum CollectionLet's discover sport and entertainment (Let's discover)Life In The Rainforests (Life in the Series)Make Your Own Marbleized Gift BoxesMusicians (Women in Profile Series)Mysteries and Marvels of Plant Life (Usborne Mysteries & Marvels)No-Fail Art Projects: 100 Success-Oriented Lessons for the Primary GradesOlder Beginner Piano Course Level 1/WP32Older Beginner Piano Course: Level 2Out: A NovelPaul Klee (Art for Children Series)Picture Book Storytelling (Literature Activities for Young Children)Political Leaders (Women in Profile Series)Rocking Horse Land and Other Classic Tales of Dolls and ToysSix Characters in Search of an Author and Other Plays (Twentieth Century Classics)Solids and Liquids (Young Discoverers)Things on Wheels (Paperback Big Pictures)Tidepools: The Bright World of the Rocky Shoreline (Close Up)Very Bad Things (Sweet Valley University(R))Wild Animals (Ladders)A Wild Sheep Chase: A NovelX Files #02 Darkness Falls (X Files Middle Grade)X Files #04 Squeeze (X Files Middle Grade)X Files #08 Voltage (X Files Middle Grade)X Files #09 E.B.E. (X Files Middle Grade)
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Sarah Dessenは熱いThat Summerの作者

 6月初頭、パウエルズのヤングアダルト本売場「Rose Room」の一角に平積みされていたのは、Sarah Dessenの新刊
Lock and Key
『Lock and Key』
だった。
 Sarah Dessenはいわゆる「ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー作家」だ。
 初期の作品2作、
That Summer
『That Summer』

Someone Like You
『Someone Like You』
は、マンディ・ムーア主演で、
How to Deal
『How to Deal』
として映画されている。

『Lock and Key』はまだ読んでいないが、『That Summer』の読後の印象がよかったので、期待している。
『That Summer』は、文化も時代も違うが、サガンの
Bonjour Tristesse (P.S.)
『Bonjour Tristesse』

『悲しみよこんにちは』に似ているかも知れないと思った。ヒロインの年頃が同じ、そして「中流の人々のやや平穏無事な生活の描写」というところに共通点がある。サガンはフランスの1950年前後を描き、デッセンはアメリカの1990年代後半を描いている。

 わたしがヤングアダルトだった頃、ある時期このサガンにはまり、1日1冊の感じでダーッと読んだ。自分の中の「少女」としてのモヤモヤ気分を、代弁してもらっているような感じだったのだろう。

 Sarah Dessenは、生活苦とは遠いところにいる、私立名門校に通い、ちょっと「セレブ」の親がいて……という少女が主人公の設定が得意なようだ。でもそこはアメリカ人。退廃という空気はまったくなく、芝生付きの家に住む、日に焼けて健康そうな、基本的には前向きなアメリカ・アッパーミドルクラスの人々の、ちょっとだけ「機能不全」な生活が描かれている。
 そう、アメリカの都市の郊外住宅地に、いるいる、そんな人たち……。
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成蹊学園国際教育センターでリードアラウド

 わたしなりの日本人向けに「ローカライズ」したRead Aloudを、初めて実践させてくれたのが成蹊学園国際教育センターだった。

 成蹊学園国際教育センターは、小学校から大学まで同じキャンパスにある成蹊学園ならではの、小学校から大学までを包括する組織で、英語教育を全体的に考える場として最適な環境だと思う。2004年に作られ、わたしにお声がかかったのはそれから間もなくのことだった。
『子ども(だけにじゃもったいない)ブックス』が、センター長の目に止まったのが始まりだ。そして偶然にも、わたしは成蹊学園の中学、高校で学んだ卒業生。こういうのは一種の運命?かとも思う。

 昨日は、小学3、4年生混成の19名。あ、そういえば1年生がひとりだけ、特別参加。かわいい声で一文「Happy birthday to you」を読んでくれたのがとても印象的だった。
 使った本は、
The Mouse, the Cat, and Grandmother's Hat
『The Mouse, the Cat, and Grandmother's Hat』

 夏休みの読み物として、
This Is the House That Jack Built
『This Is the House That Jack Built』
を渡した。

「This is……」の文が、うまく意図的に使われている。短い文で始まるが、いろんな出来事と句がくっついて、文章は複雑に、物語は大団円で終わる。

 この日の4年生は、1年生のときからの「生え抜き」だが、ちょっと心配な傾向が観察された。自意識の芽生え、である。感じを込めて読むのを、恥ずかしがるようになったこと。こうなった子どもたちには、少人数が適しているのだろうか。対処方法が、まだわからない。恥ずかしがるというムードが出来てしまったのは、なにか、こちらに原因があるのか。

 これを壊さなければ、すっきりとうまくことが運ばない。5、6年生の場合は、そういうわけで人数が集まらずわたしの手を離れた。

「そういうもの」という先生方もいるが、わたしの力不足かも……。もうひとつ爆発的な魅力を持てば、引きつけられるはず。高学年には「勉強」の要素を入れないと、だめということ? Read Aloudの限界なのか。「勉強」を卒業した大人は、かえって表現を学びたいということで、Read Aloudに戻ってきてくれるのだが。そして、恥ずかしがらないし。

 研鑽、研鑽!
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クレヨンハウスでのリードアラウド6月7月の予定

クレヨンハウスでのリードアラウド、これからの予定。
 大人向け:6月27日(金曜日) 19:00-20:00
 テキスト:
That's What Friends Do
『That's What Friends Do』

 子ども向け:7月27日(日曜日) 9:45-10:45
Basil
『Basil』


申込みは、クレヨンハウスまで。
03-3406-6492
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2008ブックエキスポ報告その3:Mem Fox 

 お待たせ?したかも知れない、Mem Fox 本人とBEA(Book Expo America)で出会った話の続き。


 Mem Foxは、オーストラリアの著名な絵本作家だが、Read Aloudを先生・親に教える教育者でもある。初めての「出会い」は、
Koala Lou
『Koala Lou』
だった。
キッズ(だけにじゃもったいない)ブックス
『キッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』

で紹介したのは2002年のことだった。

 その絵本自体に流れる前向きなエネルギー、子どもたちを励ますあたたかさに感心していた。しばらくたった2006年。わたしなりの英語絵本の啓蒙活動「リードアラウド」を試行錯誤しているときに、「再会」したのである。
Reading Magic: Why Reading Aloud to Our Children Will Change Their Lives Forever
『Reading Magic: Why Reading Aloud to Our Children Will Change Their Lives Forever』

という、教育者と親向けの本だった。作者名Mem Fox、間違いない、あのFoxだ、と本を手に取り、読み出したら止まらなかった。もちろん購入して熟読した。サイトで彼女の仕事について詳しく知った。

 わたしの考えている日本での「リードアラウド」と、彼女のRead Aloudの方法論と心がぴったり一致!とちょっと興奮した。

 Read Aloudは、ネイティブがやればうまくいくのかというと、まったく違う。それは、日本人だったら日本語の本の読み聞かせがうまい、というわけじゃないのと同じだ。ヘタとしかいいようがないものや、気味の悪いもの、わざとらしくイヤ味に近いもの、ナルシスト的なもの、子どもを上からの目線で見下した感じのものなどなど、案外難しいのだ。

 ところが、MemのRead Aloudは「いい心」なのである。サイトで本物が聞ける。
Tough Boris
『Tough Boris』
が特に感動的だ。
 少ない言葉、子どもたちにはちょっと難しい言葉(big words)なのに、彼女の読みと絵本のイラストだけでだいたい意味をくめる。

 女優やアナウンサーにときどきあるような自意識過剰でもなく、教育者然としているというか、子どもを愛している声に聞こえる。

 Memの本や声からの印象が正しいかどうか、まずは本人に会わずにはいられなくなった。……そしてついに、BEAで本人と会い、話すことができた(過去のブログ参照)。さらに、つい数日前にも接触があった。BEAでのことで礼状を出したところ、すぐに返事をくれたのだ。その内容に表れた人柄から、わたしのそれまで抱いていた印象がかなり正しかったとわかる。

「MemとEmiという名前、似ていると思わない?」という1行からは、心の若さのようなものを感じもする。そしてもちろん、さすが、すぐに韻を考えるのだなあと感心もした。

 さあ、この「MemとEmi」、光栄にも似ていると言っていただけたわたしとの「情熱リードアラウド・コンビ」で何ができるだろう。企画力と実行力が試される……。
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2008ブックエキスポ写真集

ブックエキスポでは、作家たちは写真に撮られるつもりで来ているので、失礼はないとは思いながらも、気兼ねしてしまった。下手な写真で失礼。

David Shannon とJon Scieszka 「ゴールデンお笑いコンビ」。
No Davidを始め、夏は
How I Became a Pirate
『How I Became a Pirate』
などお勧め。CD付き。
Scieszkaは、やっぱりTime Warp Trio、いろいろあるが、オリンピックもあるので、It's All Greek to Me (Time Warp Trio)
『It's All Greek to Me (Time Warp Trio)』

か。
こちらが、Read Aloudの大先生、Mem Fox

こちらもお勧め。
Possum Magic
『Possum Magic』

「好青年」、才能あるアメリカ絵本界のスター Brian Selznick

手に持っているのは
The Invention of Hugo Cabret
『The Invention of Hugo Cabret』


 ちょっと中島みゆき似の、「ドイツの才媛」風、Cornelia Funke

サインしているのは
これの完結巻。
Inkheart
『Inkheart』
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BEA2008ブックエキスポ番外編:『Shine a Light』The Rolling Stones!

 1週間のBEA出張、締めくくりはポートランド。3泊の滞在後、住まいの掃除をして、水曜日の朝、エチオピア人のタクシー運転手に空港まで連れて行ってもらった(この旅で乗ったタクシーの運転手は、アルメニア人、エチオピア人が2回ずつ、カンボジア人が1回)。

 飛行機の中ではもちろん読書。私が主催するブッククラブの選書のRoald Dahl『Dirty Beasts』を最近読んで、やはりDahlは面白い!と、もう1冊他の本を用意していた。だが、空港のPowell'sでは、An Naの新作
The Fold
『The Fold』
という、
LAに住むアメリカ生まれの韓国人少女を主人公にした小説を買ってしまった。

 タイトル「The Fold」は、目の一重や二重を作る、目の上のひだを意味する。一重のヒロインを「哀れ」に思ったお金持ちの叔母が、二重にする整形手術代をプレゼントしてくれるという話。ちょっとした葛藤や、美醜へのこだわりなど、南カリフォルニアに住む東洋人のティーンの心理描写に、ぐいぐい引き込まれていった(LAの韓国人街は、やたら美容整形の宣伝とクリニックが目立っていた)。

 ところがである。機内上映ビデオのリストを見たら、さあ大変。The Rolling Stonesの『Shine a Light』があるではないか。オスカーをとったこともある著名な監督による話題のドキュメンタリーだ。ビル・クリントンが主催するチャリティーの一部でもあるらしく、彼がステージ挨拶。母親と一緒に会場へ訪れたヒラリーの姿も映っていた。彼女はミック・ジャガーのファンらしい。
The Rolling Stones - Shine a Light (Original Motion Picture Soundtrack)

 ニューヨークにあるBeacon Theaterという、クラッシックをやりそうな小さ目だが豪華な劇場だ。つめかけている人々は行儀がよさそうだし、服装も小ぎれいで、クラッシック公演の会場のよう。さぞかし、チケットは高かったのだろう。

 10時間のフライト中、音楽だけでも聞いていようか。それでも本は読めるだろう。そんな気楽な気持ちで見始めたのだったが……。

 結局、寝る時間を削り、2時間以上もあるこの映画を3回見た。1回目は、全神経を集中させつつ、例えば「As Tears Go By」で目頭を熱くし、頭の中が思い出で忙しくなるにまかせて。歌詞が聞き取れるようになった自分に驚いたりしながら。小学生のときに初めて聞いて、ちんぷんかんぷんだったのに、ずいぶんリスニング力がついたもんだ。ミックも言っているが、ナイーブな若者の心を歌ったものなので、60をすぎたミックにはちょっと照れる歌詞だが、いい。

 2回目は、ダイナミックかつ流れるようなカメラワークを考え、聞き漏らした発言などにも集中した。歌詞、リズム、選曲の妙など考えながら、頭がくるくる回る。ブルースとカントリーが印象的な選曲な、ストーンズの特質などにも考えを及ばせる。このバンド、やっぱりアメリカ音楽が好きなんだなあ……などと思いを巡らす。ミックは神々しくさえあり、ロンとキースは実に楽しそう。チャーリーは、正確にまじめにリズムをきざみ、激しいリズムのあとには、ひとり「はあっ」とため息をついて、その風貌同様「年」を感じさせてくれる。

 日本人インタビュアーが一瞬登場する場面がある。ミックを前にして、彼女は照れ隠しのようにヘラヘラ笑いながら「Can I ask how old you are?」と質問した。彼女の様子をまねしているのか、ミックが同じようにヘラヘラ笑いながら「I'm twenty nine」と答えた。この過去のクリップが使われた意味を考ていたら、次の場面を見逃してしまった。「日本の女は、意味なく笑う」という文化的特徴?が、欧米では笑いを誘うのだ。ここは、笑いのポイント。ちなみに、彼女はケラケラ笑いながら「Me too!」と、誰も聞いていないのに答える。誰だ、このインタビュアー?

 3回目は、見落としを拾いつつ、ミックの動きに集中する。水を飲む場面がないとか、顔の汗が目立たないとか、衣装のファッション性の高さと着心地のよさそうな感じとか、変わらぬ低体脂肪の体型とか、フェイスリフトはしていなそうな筋張った顔とか確認しながら、考えることだらけで、また頭が忙しい。キースのしわだらけでもジイさんに見えない不思議な顔にも、目を凝らす。

 こんなに、鑑賞者に考えさせるのは、すごい出来のドキュメンタリーだからなのか。The Rolling Stonesの偉大さなのか。両方か。DVDはアメリカでは7月に発売されるらしい。ぜひ購入したい……。

The Rolling Stones (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『The Rolling Stones (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』

Led Zeppelin (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)
『Led Zeppelin (Popular Rock Superstars of Yesterday and Today)』
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エリック・カールの本『Papa Please Get The Moon For Me 』など

 在庫を整理していたら、エリック・カールのボードブック(キッズブックスでは珍しい)が出てきました。1冊ずつしかないので、お早めに。

Little Cloud (Board Book)
『Little Cloud (Board Book)』

The Grouchy Ladybug Board Book
『The Grouchy Ladybug Board Book』

Eric Carle's ABC (The World of Eric Carle)
『Eric Carle's ABC (The World of Eric Carle)』

From Head to Toe Board Book
『From Head to Toe Board Book』

Papa Please Get The Moon For Me (Classic Board Book)
『Papa Please Get The Moon For Me (Classic Board Book)』
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