英語絵本・児童書・教材専門店キッズブックスのblog

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本の街ポートランド、パウエルズ書店で多読を考える

 本を読む前に小腹がすいたので、ブラックチェリーを食べた。日本に「アメリカンチェリー」と称して輸入されているものとは似て非なるもの。こちらのは姫リンゴサイズで、甘い。8コでお腹がいっぱいになった。
 
 今は、ブッククラブの解説を書くので
The Deptford Mice Trilogy のBook 2:
The Crystal Prison by Robin Jarvis
(難易指数レクサイルは本シリーズ650L)
を読み始めた。アエライングリッシュ10月号では、このシリーズのブック1をお勧めしたが、イギリスの古都デプトフォードのネズミたちのファンタジーサスペンス。ネズミたちが「イギリス人」らしく、興味をそそる。アメリカものよりも、「執拗」な感じがイギリスというか、ヨーロッパらしさかも。

 私たちのブッククラブは、全部で4コース、レベル別になっている。
レベル1と2は絵本で、文字が3行くらいまでがレベル1で、それ以上はチャプターブック(『飛び猫』Catwings など)未満。

レベル3と4は読み物で、簡単に言えばチャプターブックがレベル3でレクサイル指数で言えば500L未満程度。それ以上がレベル4。

 キッズブックスのブッククラブは多読が目的なので絵本は毎月2冊、読み物は3冊届く。読みきれるようにさらっと楽しめるものと、ちょっとじっくり読むものを組み合わせるようにしている。この毎月の「課題」をやり続けたら、本当に英語が楽になっていくと思う。

 パウエルズではいつも、新刊既刊の中から、わたしの嗅覚でおもしろそうなものを探す。児童書はパウエルズの「Rose Room」にあって、わたしはそこの主になれるかもしれない。いくら長居しても、まったくスタッフには気にされず図書館のようだ。でもわたしはちゃんと山ほど買うが。

 何しろ最初にパウエルズを「発見」したとき(1991年)、ほぼ『図書館』みたいなのに、その本を買うことができることに感動した。長年の夢が叶ったような感動だった。(小学生の頃から、図書館に行くたびに欲しい本をみつけ、その場ですぐに買えたらと夢見ていた)。今では図書館に行かず、パウエルズに行く。本の所有欲が強すぎるので。

 日本の英語学習者がパウエルズに、もし行くようなことがあったら、Rose Room の Middle Readers のところで何か読むものを探すといい。わたしがアエラで紹介したようなレベルの本、わたしたちのブッククラブでいえばレベル3の本が山ほど並んでいる。

 この夏のパウエルズ、ハリーポッター以外ではWarriors が強い印象がある。わたしがずっと推薦してきたあの『ネコ戦士』のシリーズ。新刊は金色に輝く『Warriors Super Edition Firestars Quest』。外伝だがまだハードカバー。ペーパー化を待とう。
そこでマンガ版の The Lost Warrior
もいいが、ぜひオリジナル『Warriors』シリーズ6巻か、
新シリーズ『Warriors: The New Prophecy 』6巻がお勧め。

 パウエルズの児童書セクションにある「Stuff Choice」という棚は見逃せない。そこでヘンなものを発見した。
クラッシックな女子高生探偵シリーズ『Nancy Drew』
の3冊が、これまた50年代風のハンドバックに入ったセット!
そんなもの推薦する?と思ったが、やけにハンドバック入りというのがヘンで笑った。冗談で選んだものだろう。本自体は読みやすいミステリー。アメリカの大衆青少年小説の代表選手。ハンドバックはなくてもいいが、本は多読用にお勧めできる。
レクサイル指数は750L程度。もちろんハリーポッターより読みやすい。

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ポートランドで多読を考える

 ポートランドで「宿題」をしている。今日はキッズブックスの多読ブッククラブの解説を書いた。金曜日にはクレヨンハウスの洋書絵本ブッククラブの解説を終えたばかり。ほんとに多読生活だ。

 多読ブッククラブの解説は、9月分のレベル4、『The Good Master (Puffin Newbery Library)』のものだった。
 作者の子ども時代、共産主義になる前の1920年代のハンガリーの田園風景が描かれているが、何にも増してそれが素晴らしかった。四季の移り変わりにそって進んでいく物語から、ハンガリーの四季を感じることもできた。
 以前、同じ作者の『The White Stag』も多読ブッククラブの選書にしたから、会員の方は作者に見覚えがあるかもしれない。

 現在発売中の『アエラ・イングリッシュ10月号』でわたしが選書・解説した「児童洋書24選」では、レクサイル指標を本の難易度を計るめやすのひとつに挙げた。たとえば『ハリー・ポッター』シリーズは、880から1030L(レクサイル)。この本で挫折した日本人を何人も知っている。
 だから提案した。「ハリーよりも簡単なもの(Lの数字が低いもの)で、本当の多読しませんか?」と。ちなみに『The White Stag』は640L。本当に読みやすいはず。

 今日、パウエルズで本をあさっていたら、日本の女性に声をかけられた。日本語で話したら、すごく嬉しそうに、本の探し方を尋ねてきたので教えてあげた。彼女が探していた1冊が『Winnie the Pooh』。 

 直感的に、彼女には難しいと思った。実は、わたしは、日本で大学1年のとき、プーさんで挫折している。日本の大学生のレベルを身にしみて知っている。そして、プーさんのオリジナルは、レクサイルなんと790L。案外難しいのだ。

 もう1冊その彼女が探していたのは、Roald Dahlの『Charlie and his Chocolate Factory』で、これは810L!どうせなら『The Twits』(750L)にしておいたらいいのに。
 
 パウエルズに『アエラ・イングリッシュ』置いてもらいたいくらい。近頃、日本人がウロウロしているようになったので、この『アエラ』を見せるか、わたしが直接、読みやすそうな本を教えてあげたくなってしまう。
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アエラ・イングリッシュ10月号ポートランド到着

 今日嬉しいことに、ポートランドのわたしのアパートの郵便受けに『AERA English]』が入っていた。アエラ編集部のF嬢に感謝!

 特集の「大人も楽しめる児童洋書」(p.10-17)では、選書と解説をお手伝いしたので、出来上がりを楽しみにしていたのである。表紙には「ハリポタより読みやすい!大人の多読向き児童洋書:文学、ファンタジーなど7ジャンル24冊」という字が躍っている。

 イラストやレイアウトがとてもいい。色合いも上品かつ見やすい。紹介洋書の本文の引用を載せるというのは、いいアイディアだった。それが白抜きになっているので、目に留まりやすい。つい、自分が選者だったこと忘れて、そこをひろって読み始めたら止まらなくなった。いい抜粋が多いので(自画自賛)、ここだけ読んでも英語の勉強になる。このためだけでも、『アエラ・イングリッシュ10月号』を買う価値あり!そしてもちろん、その24冊も本当におすすめ。わたしの「持ち札」をだいぶ紹介してしまった。また補給しておかなければ。何しろこの24冊は、「おもしろい」「読みやすい」この2点について、折り紙付き。
 
 もうひとつ楽しみだったのは、パウエルズ書店社長マイケル・パウエルさんの「本の魅力」を語ったインタビュー。p.18-19に、バイリンガルでそのインタビューが載っている。インタビュー内容は、わたしはもう知っていたので(インタビューの場にいた)さておき、写真がいい!女性だけでなく、先日パウエルさんとランチをご一緒させていただいた、19歳の少年たちも言っていた。
「イタリアの親分みたいだね。でもそこがカッコイイじゃない」
(ご本人はイタリア系ではない。ウクライナ+北欧系。メガネ、服、靴がイタリア製)
ご本人はどういうご感想をもたれるか。楽しみは来週までおあずけ。

 わたしは英語でなされたインタビュー記事は、ぜひとも原文を読みたいと思う。翻訳ではその人の本当の感じが伝わりにくい。だから『アエラ・イングリッシュ』のインタビュー記事が好きだ。パウエルさんの英語は、明確・明晰でとても分かりやすい。ビックワードはあまり使わないで、イディオムが多い。カッコつけたくないらしい。

 今月の『アエラ・イングリッシュ』には五嶋龍くんとパックンの会談も載っているが、龍くんの英語にふれられてよかった。彼のインタビューは日本語で読んだことがあったが、「この子はどんな英語を使うのだろう、さぞかし……」と、なんだか架空の「自分の息子」みたいに思って、期待をしていた。……そしたら、まったく予想どおり、そして期待通り。素直で、しっかりした、頭のたいへんよろしい、行儀のいい子(少なくともインタビューを読む限りは)。
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ポートランドでいただくカップ麺

 先日誕生日にひとりでカップ麺を食べたが、なかなかおもしろかった。前回のポートランド滞在では気がつかなかった、「カップ焼きそば」を発見したのだ。Chow Mein チャオメンと、アメリカでは焼きそばのことを言うのだが、このカップ焼きそば、インスタント・チャオメンと呼ばれている。チキン味とビーフ照り焼き味がある。
 パッケージは四角いプラスチックの箱型で、ほとんど日本と同じだが、麺の太さが違う。そして何が面白いかと言えば、その作り方。内蓋に印刷されている作り方によれば、1)乾燥野菜を袋から出して麺にのせる。(ここまでは同じ)2)水を線までいれる。(水!)3)電子レンジで6分。止めたらそのまま1分待つ。(電子レンジ!)4)ソース(照り焼き味か、チキン味。日本のソースではない)を入れ混ぜて出来上がり。
 一瞬読み間違えたかと思ったが、確かに水を入れて、電子レンジで6分。他の作り方は書いてない。でも、絶対日本の「カップ焼きそば」だと思ったので、わたしはお湯を入れ3分後にそのお湯を切り、ソースを入れて食べてみた。
 もちろんちゃんと出来ていた。そして……美味しい。もちろん好きずきだろうが、麺の太めなところが、どこか有名なお好み焼き屋のみたいであるし、ソースが照り焼き味でも、チキンでも悪くない(2回食べたから知っている)。日本のソースがあまり好きではないので、こちらのほうがいいと思うのかも知れない。
 値段はちょっと高い。1ドル70セントほど。
 ニューヨークの少年たちに情報を伝えると、ニューヨークではまだ見たことがないと言う。NISSINはカリフォルニアの会社なので、西に強いのだろう。送ってあげようか、とも考えた。
「ねえ、誕生日にカップ焼きそば?」
と言われ、はっと気がついた。ちょっとひどいディナーか。
 仕事をがんばって終わらせたいので、外出も控えてこうなる。一食はちゃんと玄米を炊いたりしているので、健康食。念のため書き添えておこう。
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ポートランド交通事情

 今日も快適なポートランドの夏。タンクトップのうえに長袖の羽織ものがあればベストの気候だ。木陰で20度くらいか。木漏れ日が、舗道にきれいな動くパターンを作っている。それを楽しく追ううちに、それが自然と散歩になる……はずなのだが、今年は勝手が違う。わたしの住む5番街に、新しくLight Rail(路面電車)が通ることになり、その工事で毎日あちこち舗道が交通止めになって、途切れてしまう。

 ポートランド市内に住むなら、車はほとんどいらない。わたしは徒歩と路面電車、Street Carのほうを利用する。Street Car はまあチンチン電車、ほんとに「チンチン」とベルを鳴らす。これも延長中で、ウィラメット川沿いまで開通したばかり。先日は、Powell'sのマイケル・パウエル社長も、延長開通祝いのリボンカット式にご出席とのこと。Street Car の重要なサポーターのひとりだ。

 パウエルズ書店の知り合いから、昨日こんなメールが来た。
… I'm so proud of this city now that Tokyo is noticing us!

何のことかと言えば、日本のTVがポートランドの公共交通について、こんな報道をしたから。
http://www.commissionersam.com/node/2719

 これは、たぶんこの春に読売新聞、生活情報部がポートランドを連続コラムで紹介したことがきっかけだろう。わたしも微力ながら通訳のお手伝いをした取材である。
この英語の翻訳もつけられたTVニュースのリポートは、
1)自転車を交通手段にすることで、いかに環境に優しい街作りをしているか。
2)国としては京都議定書にサインをしていないが、市がこんなにがんばっていて、二酸化酸素削減にも大きく貢献した。
3)やればできるんだ!
という感じでまとめられていた。

 わたしは自転車をまだ買っていないが、先日、例の19歳の少年たちと貸し自転車屋でかっこいいスポーツ車を借り、川沿いを半日走った。快適のひとこと。
「もうここ、オレゴン!って感じだね」
都会育ちの19歳も、静かに興奮して、後続の自転車から叫んでいた。15分もウィラメット川を走ると、あたりは森と草原。野性の花が咲き乱れる。沼ではサギが羽を休めている。空気が甘い。

 街中も走ったが、自転車専用レーンがほとんどの道にあるし、駐輪用の柱や柵がすぐ見つかる。カギをかけるのと、ヘルメットが面倒なだけ。路面電車の中にも、自転車を持ち込める。

 仕事が順調に進んだら、この週末はまた自転車を借りようかな。

 今日は日本では23日、『アエラ English 』が出る日かな?「多読」の記事と、「パウエル氏インタビュー」が楽しみ。
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ポートランドとインド人

 「骨休め」と称して、滞ってしまった翻訳の仕事をポートランドでやっている。昼ご飯を食べようと街に出ると、なんだかインド人が増えていた。
 三世代(6、70歳代の祖父母に、4、50歳代の息子夫婦とその小学生くらいの子ども)で歩いているのが典型。そしてとても親孝行な様子だ。タイ料理店で、タイカレーを食べている(インド人もびっくり!の味なのか)、下着売り場にもいる(サリーの下に、そんなにセクシーなブラをつけていたのか!)、子どもはピザを食べている(ペパロニ!肉だ)。サングラス売り場では、派手なのをかけて遊んでいる大人もいた(灼熱の国のひとでも、やっぱり太陽がまぶしいのだ)。

 この急なインド人増加の訳が分かった。この日は日曜日、パイオニア広場(Pioner Square) では催しがあり、今週はインド祭り(India Festival)だったのだ。テントが並び、出張レストランがいくつか。大繁盛だ。それぞれ、「南部インド風」「北部インド風」などと区別してある。日本で言えば「関東風」「関西風」のうどんやそばの違いといったところだろうか、カレーの色が違う。南部が赤くどろりとし、北部が黄色でさらっとしている。

 舞台で、インドの演歌のようなのをソロでおじさんが歌っている。いい声だ。抑揚をつけて歌うところが叙情的で、ちょっとサタジット・レイの映画を思い出す。インド、大地の歌。次に舞台に上がったのは、小学5,6年生の少年。インドのヒップホップだ。踊って歌うのだが、仕草にインド舞踏の影響が見られる。インド版ジャニーズJr.

 レストランとは別に、インド製品を紹介する業者のテントが並んでいた。はっと目を引いたのがトイレ。日本で外国製の「ウォッシュレット」を見たことがない。そこにあったのは日本人にはすごく物珍しい、インド製「ウォシュレット」。何という製品名にしているかメモするのを忘れてしまったが、何しろ温水や水が出てくる洗浄機能付きのトイレットだ。ボタンがリモコンのように独立しているものもあった。アメリカで「ウォシュレット」自体が珍しい。
 そこで、はたと気付いた。ヒンズー教だ!不浄に厳しい。トイレは「ご不浄」。以前からじょうろのようなものを持って、トイレに行くひとたちだった。さもなくば、左手だけで紙を持ってそれを使う。やっぱり左は不便だったのに違いない。ああ!「ウォッシュレット」普及するよね、この文化では。ちょっとした発見だった。
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ポートランドのファーマーズ・マーケット

 ポートランドの夏は、ファーマーズ・マーケットが楽しみだ。毎週土曜日に大きいものが、わが家から歩いて5分ほどの、Portland State Universityのキャンパスで開かれる。
 オーガニックのオンパレードだ。毎週、この日まで野菜を買うのを我慢するくらい新鮮でおいしい。インゲンは、現代日本のほとんどのものと味が違う。あまくポキポキと瑞々しい。今日は、インゲン、キュウリ、ピーマン、カリフラワー、巨大なタマネギ、ニンニクを買った。
 果物は、白桃と黄桃。メロン。
 前回初夏に発見したのが、スモークサーモン。自家製で、ふっくら美味しい。今日も購入。
 ペストリーやパン。バナナ・ブレッドが好物だ。あと、アップルパイ。
 タイのスパイス(自家製カレーペーストなど)高貴な感じのタイ人夫婦が売っている。
 そして、花!山ほど買った。
 今日は買わなかったが、肉もいい。
 屋台も出るのだが、これはまだあたりが少ない。列の短いものを選ぶからかもしれない。列が長いと並ぶ気がしないようでは、美味しいものにありつけないかもしれない。今日はお湯びたしのペンネ。
 
 ここでは、生活の豊かさをつくづく感じる。というのも、値段が「産直」でも安くないのだ。日本のオーガニック市場もそうだが、ポートランドも商品が高い。1つ4ドルのペストリーとか、1切れ7ドルのサーモンとかざらだが、よく売れている。
 この街の特徴としてもうひとつ、白人が多いこと。このファーマーズマーケットの客も特に白人が多く、90%だろうか。次に多いのが東洋人。売っている「farmers」もほとんどが白人、それに花生産者の東洋人が混じる。

 農学部に籍を置いたことがあるくらいだ。わたしのなかに「お百姓」の血が流れているのかも知れない。土とか、草木とか、農場も好きだ。ときどきワラの上に寝転びたくなる。草取りも頑張れる。ブタの子と、どろんこ遊びも好きだ。

 ところで今日、近所のスターバックスで読んでいたのが、

The Good Master by Kate Seredy

 思いがけず、引き込まれる。これは農場の話。ハンガリー系の作家によるもので、1935年に初版がだされたクラッシック。ハンガリーの都会ブタペストから、叔父一家の住む田園にやってきた「じゃじゃ馬」の少女と、それを迎え入れる農場主の叔父一家の物語だ。じゃじゃ馬が、叔父一家の愛情と自然のなかでたくましく、そして思いやりのある少女になっていく。

 「わたしだって、そこに行ったらいい子になれるぞ」と思うくらい、ハンガリーの田園風景と馬たちは美しく、情操にいい。草原と馬の国だったのだ。風土を愛する気持ちが本から伝わって来て、いつか訪れてみたくなった。でも……書かれたのが1935年。まずは、現代史を勉強しなければ。
(この本は、9月のブッククラブ、レベル4の配本予定本)

The Good Master (Puffin Newbery Library)
The Good Master (Puffin Newbery Library)
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ポートランドと太平洋戦争

 敗戦記念日8月15日は、こちらでは14日。19歳の少年たちの世話ですっかり忘れてしまった。しまった!19歳という大切な年に、ちゃんと戦争の話をするのを忘れた。大人失格だ。でも、『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』のことは、ちょうど話題にはなった。

 太平洋側に位置するポートランドには、終戦間近に日本から風船爆弾が到来。それが爆発して、2名亡くなった。
「子ども時代にその話を父から聞いて、日本にいい感情を持たなかった」と告白したポートランド在住のビジネスマンを知っている。

 ポートランドは民主党が強い街でもあるし、リベラルで有名だ。8月5日には原爆廃絶の集会が行われていた。今年は現地入りしていなかったので、確認していないが、昨年は道路のあちこちに人型がチョークで描かれ、Remember Hiroshimaという催しがあった。

 7月にポートランドの書店、パウエルズの社長マイケル・パウエルさんが来日したとき、忙しい日程をぬって、実は広島の平和祈念館を訪れている。
 パウエルズの歴史セクションは、非常に充実しているが特に驚くのは「太平洋戦争」というサブセクション。自費出版のような小冊子なども沢山あり、わたしは捜していた小野田さん(戦後29年たってフィリピンのルパング島で「発見」された、日本陸軍の元少尉)のことを英語で書いた本を、ここで見つけて購買したことがある。

 『父親たちの星条旗』(Flags of Our Fathers)の原作者James Bradleyは、わたしの古い友人だが、彼がパウエルズを訪れたときは、資料として本を8箱!買った。もちろん、全部違うタイトル。狂ったように、あれもこれもと買いまくり。「狂気」を感じた。そして、その「狂気」に答える書店の品揃えも「狂気」的。

 児童書のなかにも、War & Peaceのサブセクションがあり、珍しい本をいつも見つける。書店としての姿勢を、ここでも感じる。
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ハリーポッター7とパウエルズ書店(ポートランド)

 最低気温が30度、という東京のみなさんにはごめんなさい。ここ、ポートランドは最高気温が30度。湿度はどのくらいか、わたしの作り付け「毛髪湿度計」によれば50%?東京では「天然パーマ」がくりくり(高湿度)だったのに、こちらではほぼ直毛になる。午後の日差し、特に3時以降(サマータイム採用)が強く、木陰を歩きたい。でもそうすれば、とてもしのぎやすい。湿度が低く、日差しだけが強いので、長袖のほうが気持ちがいい。

 今回は、パウエルズ書店のなかへはまだ……。わたしの場合、入ったら最後、「ブックハント」で数時間はあっという間に消えてしまうので、ある程度日本から持って来た仕事を進めてからと思っている。だが、6月にお世話になったパウエルズのシステム係のお兄さんと、マイケル・パウエルさんには会った。

 パウエルズでのハリーポッター7の売り上げは、今のところ1万冊!「いや、たいしたことないよ、A.comは100万冊以上だよ」と巨大ネット書店と比べて、パウエル社長はご謙遜。発売前日は夜11時に本店を閉め、そのあとハリーポッターの本販売とイベントだったという。4000人の聴衆が深夜、パウエルズを取り囲んだ。コスチュームをつけてのイベント、見ものだっただろう。その晩だけのハリー7の売り上げは2000冊。
「すごい売り上げ!」と言うと、「いや、30%割引だから」とまたご謙遜。

 8月13日にポートランド入り。4日間は、19歳の少年2人の子守り。昨日2人はNYへ旅立った。今回は、今日から9月6日ごろまでこの『たより』を書くつもり。
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J-WAVEでキッズブックス紹介

 先日のフジTV『とくダネ!』の取材以来、「こだわりの」「完全予約制」をキーワードにしたキッズブックスへの関心が、ほんのわずかでも増えたらしい。今度は、FMラジオ局のJ-WAVEの番組で紹介されることになった。

 放送日は未定だが、朝6時からの子ども番組『Kiss & Hug』。子ども向けに、わたし(bookseller)の職業をあてさせるクイズでの出演だ。3つのヒントを、英語で!与えて、答えてもらう。面白いことを考えたものだ。J-Waveで、朝の番組に、子ども向けで、英語の質問だって?!

 子どもを持つ親のリスナー向けに、熱く語ってしまった。この暑いのに……。

多くの英語の絵本に親しみ、英語の本をたくさん読むようになると、自然と英語が上手になり、世界が広がって、人生楽しくなるよー!

そして、そのためには「楽しさ」の演出が必要だということ、これが大切だということも伝えたかったが、わたしの言語能力の限界で、いい足りなかった。放送は2分にも満たないだろうから、まあ、こんな職業をしている人たちもいて、何か楽しそうだし、一生懸命らしい、という空気でも伝わればいいか。
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