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英語絵本・児童書・教材専門店キッズブックスのblog

絵本・児童書・教材・リードアラウドのよもやま話。 イベント、ブックフェア、バーゲンなどの情報。 KIDS' BOOKS by Paperweight Books is a real/website bookstore for English Language children's books.

年末といえば「第九」、ではなくこちらは「運命」。今年も命拾い……

 今年の12月は、本当に「師走」だった。初旬の1週間は、通訳の仕事でアメリカ、ポートランド出張。帰国後、立て続けにリードアラウド、2回。原稿、だだだだ~と数本。打ち合わせ3回、沼津でブックフェア。今、週末でほっと一息ついた。

 実は、今回のアメリカ行きの飛行機で、落雷にあった。一応「航空機事故」だ。わたしの座っていた席の窓から、「火の玉」が入って銃声のような音がして、わたしの心臓は破裂しそうだった。すぐに機内放送も入らず、何が起こったか分からない。機内はシーンとして、覚悟を決めた人々の張りつめた空気が漂ったようだった……。わたしは、遺書を書く手帳に手をかけた。でも、「火の玉」の正体は雷さまで、それが機内にお入りになったのだ、ということが、長ーい10分後に分かった。

 何かに引火していたら、「成田沖墜落事故」になっていたかも知れない。……これで、何度目の命拾いだろう。
 そこで、これまで命を落としそうになったときを挙げてみる。

1.お風呂に落下、溺死寸前(小学生) 2.巨岩が目の前に落ちてきたネパールでの崖崩れ 3.アフガニスタンで肝炎 4.ガン 5.航空機落雷事故
ちょっと数えたら、5回ある。ネコには9 Lives という言葉があって、9つの命があるらしい。わたしは、命を落として生まれ変わっているわけではないが、なんだか根拠なく、一生で9回くらい危ない目に会うのかとも思う。次はいったい何だ……。

 
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今回のポートランドみやげ

 2008年晩秋のポートランド土産は、ぜったいこれでしょう?

 ポートランドは、欧州系移民の多い街で、「外人」なのに英語がへたな人がいて、最初は面食らうかもしれない。多くは、旧ソ連だった国からの人々で、古くは20世紀初頭にサケ漁のプロとしてウクライナなどから入った移民もいる。古い移民からあたらしい移民までいるこの街には、そのせいでロシアや東欧系の文化がところどころで見られる。

 マトリョーシカなどロシア、東欧系の雑貨を売る店が、街の中心パイオニアスクエアにある。そのショーウインドーで見つけた新製品が、この「限定民主党大統領マトリョーシカ」。
まだ、欧州アクセントが強い店主らしき女性の説明によると、今までは大統領を順に人形にしたマトリョーシカだったが、「モダン版で、こうして民主党だけのが出来ました。でも共和党の大統領だけのもあるわ」と、ブッシュが一番上にくるのも見せてくれた。

 「でも、売れるのは民主党のでしょう?」とわたし。「……」無言で、わたしの顔を見て、安心したように「はい、正直言ってそう。わたしたちは……、ブッシュはいらないもの」。

 50ドル、と安くはないが、熱かった2008年の選挙戦の思い出に、と購入した。

 ちなみに、人形上から、オバマ、クリントン、カーター、ジョンソン、ケネディ。
Yes We Can: A Biography of Barack Obama
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2008冬のアメリカ

 不景気である。雨が多いとはいえ「死ぬほど寒い」ことのない、この西海岸の街ポートランドには、いつも以上に野宿の人たちがいる。夏は、無銭旅行中のパンクな若者が目立っていたが、今、2008年12月は中年が目立つ。ダウンタウンでは、Spare some changes? そこら中から聞こえる。食料品店や、レストラン、カフェから出て来ると声をかけられることが多い。罪悪感に訴えているのか。

 アメリカの不景気は、9月に始まった。この街のメジャーな銀行も1行破綻したが、どこかの傘下に入ったようだ。大銀行も国の援助を増やしてもらい、保護される預金額を増やしたので今は小康状態。でも街の商店ではクリスマスの稼ぎ時なのに、早々とセールだ。すでに割り引いてあるものを、さらに40%オフセールまでやっていた。日本からの人間には、1ドルが94円換算だと、ますます物価が安く感じる。

 今回は、Powell'sのWEBセンターで通訳の仕事である。たった1週間の滞在なのであまり街を見られたわけではない。それでも、食事は特に今回のように「食い道楽」のクライアントさまとの場合、欠かせない。そしてご一緒したレストランは、ひとりあたり100ドルかかるところだったりするが、繁盛していた。やはり、貧富の差が大きくなり2極化しているのかもしれない……。

 
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ポートランド「屋台村」

「ポートランド」と言って「ポーランド」と間違えられることがある。ポートランドはアメリカ西海岸、シアトルとサンフランシスコの間、オレゴン州最大の都市である。
 今、屋台で食べる各国料理が、この街の食いしん坊の間でちょっとした話題だ。

わたしの知っている限りでは、ダウンタウンに2つ「屋台村」と呼べるほど集まったところがある。今回試したのは、ロシア料理と小龍包専門屋台だ。

最初に、「ユリアのロシアレストラン」。ロシア風水餃子は、その皮が絶品だった。寝かしてある棒状のギョウザの生地を、注文を受けるとその場でにぎにぎして広げ、具を包んでまるめ、お湯にぽっと入れる。7分ほどで出来上がる。サワークリームと刻みネギで食べる。肉汁とトッピングがよく合う。もちもち、厚めの皮がわたしの好みで、素晴らしい。多分、作っている女性がユリアさん。料理を楽しんでいる感じで気持ちいい。こちらも、気持ちよくなる。

日を変えて小龍包の店に行った。ここは新しいらしい。Soupy Dumplingと英語名で呼ぶこともあるが、メニューにはXiao Long Bao シャオ ロン バオ とあった。
「らっしゃい」とキャンピングカーを改造した屋台から、顔を出したのは中国人と思いきや、そうではなかった。麦わら帽子をかぶせてカントリーソングを歌わせたらぴったりの人。ネルシャツにジーンズに、黒い太い口ひげをつけたアメリカンおじさんだった。
「今、数が中途半端なんだけど、こんな感じでもいい?」と出してくれたのが、6つのシャオロンバオと、2つの干からびた水餃子のコンボ。うーむ。でも愛想がいいので、OKした。まあ、なかなかの味。

食べていると「初来店だから、これプレゼント」と、おじさんは太いキュウリを縦に切ったものをベロンと持って来た。こういう気取りのないフレンドリーなところが、アメリカ人の愛すべきところ。ヘチマのようなキュウリだったが、うれしくなった。

週日のランチタイムになると、パーキング場にずらっと並んだ、1村につき10軒から15軒のキャンピングカーを改造した屋台が、店開きする。壮観である。「ラーメン」という旗を掲げた日本食の屋台も人気だ。「日本式のカレーが好物だ」「Ka-Tsu カレーが美味しい」との話が聞こえてくる。

「Ka-Tsuサンドがチェコの屋台で食べられる」と言うので、見に行った。キエフ風カツレツをチャパタに挟んだもので、確かにカツサンドだ。人気をよんでいた。

これらランチの値段は、ホットドッグなら3.50ドルから。普通のコンボは、7、8ドル。量もちゃんとあるので、とても割安感がある。今度は、どこにしよう。
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Spare some change? 小銭でいいからくれない?

 共和党の副大統領候補がサプライズ!な女性に決まったとたん、メディアがスキャンダルをなんだかんだとほじくり始めた。なんでか日本でも話題になっているらしく、日本の某週刊誌の記者から「何か面白いこと知りませんか」という国際電話が、夜更けから夜明けにかけて何度もかかってきた。いくらアメリカ・ポートランドにいるからといっても、わたしの知っていることは、日本のみんなが知っていることとほとんど一緒だ。でも、そんなことやらなきゃならないのが気の毒。しかし、わたしたちは、外国のことをどうこう言う前に、自分の国の政治を考えた方がよくないか!?

 それにしても、こちらの政治というか、選挙の盛り上がりはたいへんなものだ。多くの国民が政治に興味を持っていて、アメリカをいい国にしたいという思いが伝わってくる。政治を見張っていることが、アメリカ人であることの絆のように感じているのだろう。こんなところ、いい国だと思う。

 でも、街の通りには必ずと言っていいほど、「お金を下さい」と言ってくる人たちがいる。「Spare some change?」が、よく使われるフレーズ。ホームレスというわけでもなさそうな、こざっぱりした服装の婦人もいる。そう……思えば女性が多い。

 今日は「Sing a song for a little money?」と、悲しい目で女性にきかれた。「I will sing a song for a little money.(歌うから、お金をちょっと下さいな)」と言っている。なんだかマッチ売りの少女を連想し、悲しくなる。冬でなくてよかった。だが、Farmers' Marketで、人々があれもこれもと買い込んでいるそばを、中年?の彼女は体中で寂しさを表現して歩いていた。どんな声をしているのだろう。

 いつも、ドラッグストアの前で「Spare some money」などと書いた札を置いて座り込んでいるのは、ロックをやってそうな若者1、2名。まさか、いつも同じ人が座っているんじゃないとは思うが、なぜかどの人もパンクロック系。女性の時もある。タトウーとピアスはmustアイテム。時々、犬もいる。

 違うパターンで「Spare some change for dog food.」というのもある。犬がちょこんと座っている。これはもらいやすいかもしれない。でも、時に飼い主は、横ですぱすぱタバコを吸っている。タバコ代じゃないの?

 無銭旅行中で休息しながら稼ごうとしているあっけらかんとした若者の場合もあるが、悲しいのは老人たちだ。足が不自由な人もいる。車椅子の人もいる。たいがいとても清潔そうなので、ホームレスではないのだろう。でも、いっぱいいるのは、お金がいくらかでも集まるから?

 ポートランドでは、ダウンタウン内の公共交通料金はタダなので、こういう人たちが乗ってくることもある。郊外のどこかに住んでいて、街中へ「仕事」として通っているのか。

 こちら衣食住に困らない住人は、何度こういうことを言われても、どう応えるか決め手がなく、心地悪い。「お前何かを買っただろう。ちょっと小銭ぐらいいいじゃないか、くれたって」と、高級店の出口前には、たいていこういう目をして立っているのである……。

アメリカの都市の中の貧困を描いた本がある。
Noonday Friends
Noonday Friends

こちらは、1930年代の農村の貧困を描いたもの。
Out of The Dust (Newbery Medal Book)
Out of The Dust (Newbery Medal Book)

アメリカ南部のアフリカ系の人々の貧困……。
Sounder
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