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英語絵本・児童書・教材専門店キッズブックスのblog

絵本・児童書・教材・リードアラウドのよもやま話。 イベント、ブックフェア、バーゲンなどの情報。 KIDS' BOOKS by Paperweight Books is a real/website bookstore for English Language children's books.

ロマンチックな夜はリバークルーズで

 この夏、日本からポートランド視察にいらしていた方々は、それぞれの思い出を胸に帰国なさった。最後のおひとり(女性)と、昨晩はウィラメット川のディナークルーズをご一緒した。

 アメリカは全土でサマータイムを採用しているので、ここポートランドも、船の出発の夜7時でもまだあたりは明るい。50人くらいだろうか。6:30ごろからボートに集まって順々に中に入る。ドレスを着ている人たちも多い。寒いのに、肩を出したドレス!こちら中年女性ふたり組は、セーターを着込んだ。9月初旬なのに、夜は寒いくらいだ。

 ピアノの生演奏の流れるなか、テーブルに案内され、隣を見るとはなしに見ていた。ドレスの女性と、ネクタイをした男性。会話も聞こえてくる。テーブルにはシャンペン。まず、彼女の誕生日らしいのが分かった。「Happy Birthday!」と最初の飲み物で乾杯。でも、用意されたシャンペンじゃないのが、疑問……。

 しばらくこちらも会話が弾んでいたが、ふと隣のカップルが押し黙っているのに気付いた。女性はカードをじっと読んでいる。男性は青いビロードの小箱を持って、彼女を見つめている。

 あっ、彼女の目から涙!目をつぶって、10秒くらい沈黙の時間が流れる。男、見つめたまま。女、それからちょっと微笑み、言った。
「I will...」
 あ~、箱から指輪が。
「きゃー、となりでプロポーズしている」とわたし。「えっ、うそ! 今、ここの隣のこと?」「ほらほら、指輪!」「ワッ!ほ、ほんとだ」「きたきたきた。指輪を彼女の指にはめるぞ」「あ~~、ほんと。はめたはめた!」 彼は、床に膝まずいて、そう、騎士のように指輪を彼女の薬指にはめたのでありました。

 それから熱い抱擁。ついにシャンペンが開けられ、乾杯……。

 目の前で、プロポーズひととおりを見させていただいた。わたしの今宵のディナーのお相手は、「ただいま募集中」なので、いたく感動したようだった。周りをよく見ると、結婚記念日らしきカップルもうじゃうじゃ。まったく、ご馳走さまでした。

 形式的といえば形式的だし、男性女性が伝統的役割を演じ過ぎ?と思ったりする。しかし、こんな男女のありかたがあるからこそ、フェミニスト系ユーモア本
Porn for Women
Porn for Women』や、
Clitourist
『Clitourist』

などの女性向けの性の自己啓発本が人気なのだろうなあ。

 でも、アメリカで女でいるより、アメリカで男でいるほうが、なんだか大変そうな気がしてきた夜だった。

Even God Is Single, So Stop Giving Me A Hard Time
『Even God Is Single, So Stop Giving Me A Hard Time』


I Don't Need to Have Children, I Date Them
『I Don't Need to Have Children, I Date Them』
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アメリカは選挙の季節

 アメリカではLabors' Dayのため、先週末から3連休だった。Powell'sや、その近辺のおしゃれなPearl Districtという地域は観光客などでにぎわっていた。

 休みの間もまた、朝からPowell'sだった。作家アルファベット順のコーナーで、Rのあたりの本を手当たり次第見ているときのことだ。座り込んでいるわたし位の背丈の、5、6歳の少女がやってきた。ふと目をやると、胸にしっかり1冊の本を抱えている。表紙が目に飛び込んだ。Obama! 子ども用に書かれた、民主党大統領候補オバマさんの本だった。

 少女の肌の色は薄いほうだが、アフリカ系であるのがわかる。彼女に向かって「そこのラックにある本はいけないよ。ちゃんとした本を、棚からあと1冊選びなさい」と言う、話し方や発声だけで教養があると知れる男性の声。声の主はと見ると、「あれ、オバマさん?」。一瞬、それと見まがうほど、大統領候補者に似た端正な顔立ちのアフリカ系のお父さんだった。

 パウエルズではそこここに、オバマ候補の自伝や関連書が、そして街には彼のTシャツやポスターが溢れている。犬にやるクッキーに、ブッシュの姿をかたどったのものもある。「犬に食わせろ!」というわけ。

 行きつけのチョコレート屋には、民主党のシンボル、ロバと、共和党のシンボル、ゾウの形のチョコが並んでいた。ロバの売れ行きがよいようだ。

 今晩のわたしの枕元には、
Goodnight Bush: An Unauthorized Parody
『Goodnight Bush: An Unauthorized Parody』

という
Goodnight Moon Book and CD (Share a Story)
『Goodnight Moon Book and CD (Share a Story)』

のパロディ本が……。

Barack Obama: An American Story: An American Story (All Aboard Reading)
『Barack Obama: An American Story: An American Story (All Aboard Reading)』
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Crispな朝、ポートランドのファーマーズマーケットヘ

 初秋のような、からりとした晴天で、crispな朝。今年の夏2度目のポートランドのファーマーズマーケット。今日は、「こんなマーケットが表参道でできたらいいよね」と言う視察のカップルとご一緒だ。

 毎土曜日8:30から2:00に開催されるが、今日は10:00に行った。2本の道のそれぞれの側にぎっしりの店と、その2本の道の間の芝生にはひとが休めるところや、屋台がでている。このファーマーズマーケットのキーワードは、ローカルとオーガニック。近隣の農家や畜産農家や漁師や猟師が、野菜、果実、海産物、肉、花などなどを持ち込んで売る。毎週おなじみの顔が多い。

 朝食抜きだったので、Tamaleを食べる。トウモロコシ粉を練ったものをトウモロコシの皮でつつんで、ちまきのようにして蒸したものに、サルサとサワークリームをつけて食す。お腹がすいてもいたので、やけに美味しかった。

 トマトのコンテストがあったり、カントリー/ブルースの演奏家が演奏していたり、アメリカのフェアの伝統的雰囲気が想像できる。たとえば、
Charlotte's Web (Trophy Newbery)
Charlotte's Web (Trophy Newbery)
Charlotte's Web: Wilbur's Prize (I Can Read Book 2)
Charlotte's Web: Wilbur's Prize (I Can Read Book 2)
の、ブタのウィルバーが品評会に出されることになるのも、ファアでだった。

花を扱っているのは東洋人が多い。ダリア、グラジオラスを得意とするところがあったり、カラーとユリのところだったり、それぞれ特色がある。
Planting a Rainbow (Voyager/Hbj Book)
Planting a Rainbow (Voyager/Hbj Book)
の色とりどりの花々を思い出す。
芝生の上のおけに入れられた花々は、選び放題で、驚くほど安い。新鮮な花に囲まれて、ああ幸せ、と思う。
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今日も大繁盛、パウエルズ書店

 ポートランドの街は、ちょっと曇り空から朝が明け、日中には晴天になるというのが、よくある夏の天候だ。今朝も、そんな朝からパウエルズ本店へ向かい、日本からのお客様たちと合流。根が生えたように、本探しに夢中になった。

 先週の月曜日からこんな日々だが、平日でもいつも店内がにぎわっている。今朝は、開店30分後だったにもかかわらず、もうレジに人が並んでいた。
「8月の売り上げは、こちらも驚くほどよかったので、大変喜ばしい」とパウエル社長は誇らしげ。

 いつも感心するのは、店内のディスプレイが少しずつ、毎日変わっていること。毎日新しいused booksも入るし、新刊も入ってくる。また、カテゴリーを自由に飛び越えての展示も、本好きに思ってもいなかった本との出会いを作り出してくれる。

 例えばヤングアダルトで人気のStephenie Meyer作のヴァンパイア物語
Twilight (The Twilight Saga, Book 1)
『Twilight (The Twilight Saga, Book 1)』

New Moon (The Twilight Saga, Book 2)
『New Moon (The Twilight Saga, Book 2)』

 本来はヤングアダルトの部門に収まるものだが、レジ近くや大人の文学のコーナー、エレベーター脇などにも積んである。「流行っているんだな」→「どんな本かな」→「読んでみようかな」と、もともとはYAの本とは知らずに大人が何気なく手にするしかけがうまい。

 この本の人気にあやかって、ヴァンパイアものが売れているようだ。最近読んだ
Evil Returns (The Vampire's Promise 2)
Evil Returns (The Vampire's Promise 2)
も、ヴァンパイアもので、手慣れた作家の読みやすい文章で、あっと言う間に読み終えることができた。それなりに面白い。高校生女子の美人願望がテーマで、美人で人気者になるためにヴァンパイアと取引をしてしまう高校生女子が主人公の物語。このように読みやすく書かれた本を、どんどん発見し紹介して行こう。
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胴長を英語でどう言う?

 東京がせっかく涼しくなったというのに、ポートランドへやって来た。どうせなら、もうちょっと過ごしやすさに差があるうちに来た方が、こちらの夏の気候のありがた味があったのに。とはいえ、湿気がないので、東京では「天然ウェーブ」だった髪が、ここでは直毛になるのでありがたい。

 この夏のポートランドでは、まっさきに自転車を手に入れることにした。 Powell'sのコンピューター部門のマネージャーで自転車好きのMさんが、週末なのにわざわざ自転車選びを手伝ってくれた。彼は、旅で訪れたポートランドが好きになり、カリフォルニアから移住して来た人で、客観的にポートランドの良さを知っている。「自転車に優しい街」ということも実感している人だ。

 彼のおすすめの店で、いくつか試乗することにした。マウンテンバイクとシティバイクの中間、ハイブリッドという種類が良さそうだった。足の付き具合など見てもらっていたら、店の自転車オタクっぽい店員さんが、澄ました顔して
「あんたはshort legs で long torsoだから、これじゃないほうがいい」
と言った。
「はあ?!」
我が耳を疑って、Mさんの顔を見る。Mさんは、大笑い。
「Long torso!」
Mさんは、わざわざ繰り返す。
ああ、そう。意味は分かったが、そう言うのね。胴長って。主観的でなく即物的で、インテリ風?な、胴長の言い方。

おかげさまでまた、ひとつ語彙が増えた。
英語は、傷つきながら語彙を増やしていくものね。

まったく悪気のない、本当のことを言っただけという顔のその店員さんの勧めとMさんの勧めに従い、ちょっとサスペンションがきいて乗り心地がよく、ペダルも軽い自転車を買った。上体とのバランスでタイヤサイズを選んだので、Torso のわりにLegs が短いわたしには、地面がちょっと遠いかな、という感じは否めない……。

ああ、それからヘルメット。
「Oh, you have a big head!」とも言われた。
Long torso, short legs and a big head...
こんな姿ではあるが、これでPowell'sまでひとっ飛び。さらに本探しが簡単になる!

こんな自転車にこんなlegs:
Duck on a Bike
Duck on a Bike
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