5月12日の読売新聞(夕刊)にて紹介の『Angry Little Girls』。
以前、キッズブックス・ブッククラブでもレベル3で配本をしたことがある。
異文化の「るつぼ」とも呼ばれるアメリカだが、住んでみると「サラダボウル」のようだというのが定説になっている。つまり、異文化・異人種が溶け合っているのではなく、サラダのようにただコロコロ混ざっているだけ。ニンジンはずっとニンジンで、レタスもずっとレタス。そんなリアルなアメリカの生活を、東洋系の小学生の女の子の目から描いたユニークなマンガである。
いくらアメリカ生まれのアメリカ人と言ったところで、白人系アメリカ人と見かけがはっきり違う東洋系は、”we”とアメリカ人たちが言うときの主語からこぼれていることが多い。また、文化の違いで理解に苦しむことが多々ある。そんな学校生活でのイライラがあるのに、家に帰れば「ブロークン」な英語で母国の伝統を押し付ける母がいる。だから、ヒロインのキムという少女(おそらく韓国系)は、いつもイライラして怒っている。タイトルが「怒れる少女たち」と複数形になっているので、キムの周囲の他の女の子たちも大切な登場人物だ。それぞれ違った文化に属する彼女らの個性が、巧みなエピソードを通して浮き彫りにされる。男の子たちは脇役だが、「女子に気持ちが近い」変わり種のパットと、デボラの弟でキムに好意を寄せるブルースは、それぞれ重要な登場人物だ。彼らはそれぞれ、典型的なゲイと、東洋人女性に恋する白人男性として物語に色を添えてくれる。

『Angry Little Girls』
38%off 1260円
作者:Lela Lee
読売 2007年5月12日 掲載…
この本と一緒に読みたい本

『Fashion Kitty (Bccb Blue Ribbon Fiction Books (Awards))』(ファッションネコ)
セットでご希望の方、先着3名様まで2000円(税込み)送料無料
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以前、キッズブックス・ブッククラブでもレベル3で配本をしたことがある。
異文化の「るつぼ」とも呼ばれるアメリカだが、住んでみると「サラダボウル」のようだというのが定説になっている。つまり、異文化・異人種が溶け合っているのではなく、サラダのようにただコロコロ混ざっているだけ。ニンジンはずっとニンジンで、レタスもずっとレタス。そんなリアルなアメリカの生活を、東洋系の小学生の女の子の目から描いたユニークなマンガである。
いくらアメリカ生まれのアメリカ人と言ったところで、白人系アメリカ人と見かけがはっきり違う東洋系は、”we”とアメリカ人たちが言うときの主語からこぼれていることが多い。また、文化の違いで理解に苦しむことが多々ある。そんな学校生活でのイライラがあるのに、家に帰れば「ブロークン」な英語で母国の伝統を押し付ける母がいる。だから、ヒロインのキムという少女(おそらく韓国系)は、いつもイライラして怒っている。タイトルが「怒れる少女たち」と複数形になっているので、キムの周囲の他の女の子たちも大切な登場人物だ。それぞれ違った文化に属する彼女らの個性が、巧みなエピソードを通して浮き彫りにされる。男の子たちは脇役だが、「女子に気持ちが近い」変わり種のパットと、デボラの弟でキムに好意を寄せるブルースは、それぞれ重要な登場人物だ。彼らはそれぞれ、典型的なゲイと、東洋人女性に恋する白人男性として物語に色を添えてくれる。

『Angry Little Girls』
38%off 1260円
作者:Lela Lee
読売 2007年5月12日 掲載…
この本と一緒に読みたい本

『Fashion Kitty (Bccb Blue Ribbon Fiction Books (Awards))』(ファッションネコ)
セットでご希望の方、先着3名様まで2000円(税込み)送料無料

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