6月24日の読売新聞夕刊コラム『えいご』で、大島英美(英語児童書ディレクターとして)が『
Clifford Celebrates the Year』を紹介。
クリフォードとは、真っ赤なラブラドール犬でサイズはキングコング級。現在、東京メトロ(地下鉄)のポスターにキャラクターとして採用されているので、ご存知の方も増えたかもしれない。日本ではまだまだその程度の知名度だが、アメリカの幼稚園児や小学生の間では「超有名」な犬で、1960年代に絵本で登場して以来、息の長い人気者だ。中年世代にもこの犬を「心の友」としているアメリカ人もいるくらいだ(知人数名)。
目の覚める赤がいい。ぬいぐるみもまっかかで、それでも「犬!?」という意外感がおもしろく、つい欲しくなって買ったこともある。耳付きの真っ赤なクリフォード・キャップというのも、かぶるとかなりヘンで、ニューヨークのマンハッタンにある「
Scholastic Store」で衝動買いした。
本は、初級者(英語ネイティブなら小学生低学年程度まで)にちょうどいい簡単な文で、日本人英語学習者の入門絵本に適する。各ページ、2-3行程度。ちょっといたずらだが「よき市民」としての規範を持った犬のクリフォードが、幼少の子どもたちに規範を教えてくれるというお話。大人の読者には、「アメリカ社会の規範」がどういうものかを学べる本でもある。

『
Clifford Celebrates The Year』(クリフォード)
16%off 1260円
作者:Norman Bridwell
クリフォードの本色々。